バービーボーイズ

気づけば夏が終わり、半袖でも寒さを感じる季節になった。今年はよく泳いだな。海で川でプールで。こんな楽しい夏は生まれて初めてかもしれない。最初で最後にならないようこれからも精進したい。楽しく遊ぶために涼しいとき、快適な季節にやるべきことをやっておく。

 

遊んでいたせいもあるが、ここの更新がなかった理由は、バービーボーイズを必死に聴いていたからだ。歌えるまで歌詞を覚え、ギターでコピーするほど一つのアーティストにのめり込んだのは本当に久しぶりだった。しかも1曲2曲の話ではない。コピーしたい、カバーしたい、歌いたい曲が10曲以上ある。

 

このバンドのかっこよさは一体何なんだろう。

もちろんボーカルの声が二人とも好きだというのがある。これは音楽を聴く上での最優先事項でどんなに曲が良くても声が嫌いだったら聴かない。例は挙げないけど僕はそうだ。おそらくあなたもそうだろう。コンタさん&杏子さん。単独でもかなり濃い部類に入るのにそんな個性派ボーカリストが二人もいる。しかもそれぞれがお互いを活かしあっている。もの凄いバランスだ。

バンド全体のアンサンブルも素晴らしい。ギターはもちろんのこと、ベースも、ドラムもみんなかっこいい。それぞれ聴き所がある。歌だけ聴かせてあとはその「伴奏」でしかないバンドとは違う。そんなロックバンドとして当たり前のことを当たり前にやってくれている。

とにかく曲がいい。それに尽きる。ギターのイマサさんの書く少しイヤらしい歌詞と艶やかかつポップな曲。音楽センスの塊のようなコード達。リフ、アルペジオ、カッティング、ギターの表現方法を全て網羅する繊細かつダイナミックなギタープレイ。久しぶりにギター熱に火が着いた。感謝の気持ちしかない。

これだけでも相当個性的な音なのだが、それにボーカルのコンタさんがサックスも兼ねる。このサックスがバービーボーイズをさらにバービーボーイズにする。

 

僕の青春時代BOOWYのコピーバンドは沢山存在したが、バービーボーイズはいなかった。そりゃあ当然だ。集めてくるピースが多すぎる。万が一サックス吹きがいたとしても、色気のある女性ボーカルを見つけるのは至難の業だ。目を閉じても音楽は成り立つが、耳を閉じるわけにはいかない。

彼らの名前を知ったのは中学生の頃かな。レンタルCDでアルバムを借りてきてテープにダビングしたがCDを買った記憶はない。そんなに深くのめり込んだわけではなく、いつのまにかテープもなくなり聴かなくなっていた。時期的にメタルバンドでテープを上書きしたのかもしれない。

それから約20年経ってハマることになったきっかけはどういうわけか鈴木保奈美さんだ。ドラマの収録時に許可をもらいわざわざ抜け出してまでバービーの解散ライブに顔を出したという逸話をネットで読んだ。一人の女優にそこまでさせてしまう、これは何かあるに違いない。それなら聴いてみようか、まずはベストだなと二枚組のベストアルバムをレンタルした。そして今に至る。

 

当然のようにベストでは満足できずにオリジナルアルバムを聴くことになる。まだ全部のオリジナルアルバムを聴いたわけではないが、4枚目のListen!は本当に名盤だと思う。もちろん曲はいいのだが、とにかく音がいい!内容についてはレビューサイト等でも絶賛されているが、全面的に賛成だ。

デビューアルバムも聴いたが、一枚目から音楽性が完成されている。やっぱり才能があり、ビジョンも明確なんだなあ。

ベストアルバムで活動期間全体の曲を聴いても曲それぞれが多彩で個性があり、似たような曲の焼き直しは全くない。引き出しが広いなあ。

 

書きたいことは沢山あるが一カ所だけ、音楽的な少しマニアックなことを書かせてほしい。Dear わがままエイリアンという曲のAメロの「ooh 瞳は〜」の所のコード進行D Daug D D-5 の流れは完全に僕のツボです。僕はメジャー、マイナー、セブンス以外のコードネームを知らないし、いつもギターを弾いて気持ちいい音や感覚で曲を作るけど、ここは演奏も簡単(指が痛くない)だし、響きも美しい。

 

この一ヶ月聴かない日はほとんどない。聴く度に新しい発見がある。聴かなかった20年を返してほしい。その分これから聴くからいいか。

まだ聴いてないアルバムもたくさんあるし、僕とバービーボーイズの付き合いはこれからだ。