月夜とネコ

最近はなにかと月に縁がある。先月のスーパームーンに続き、昨晩は皆既月食を鑑賞した。幸運なことに晴天にも恵まれた。

今までこういう機会にじっくり月を見上げることなどなかったので、生まれて初めての生皆既月食だ。

 

いつもネコと戯れている場所にカメラを持って向かう。ノラネコなのでいたりいなかったりするのだが、今日は待っていてくれた。しかも膝に乗るのが大好きな子だ。ヒザノリを膝に乗せスタンバイ。

 

予報通り18:30分頃月が不自然に陰り始める。全ては予報通りなのでわざわざ解説する必要もないが、19:30頃に完全な皆既月食状態となる。その間10分おきくらいに証拠として写真撮影したが、この退屈な作業に耐えられたのは間違いなく膝の上のネコのお陰だ。野外にじっと座っているので意外に寒かったが、ネコヒーターで暖をとることができた。膝で眠っているネコをなでながら、たまに月を見上げ、月と地球の移動を感じる。そしてまたネコをなでる。至福の時間となった。

 

技術不足のため月食状態の月の撮影は難しくまともな写真は数枚しか残らなかった。肉眼の性能の高さを実感する。

対象物の光量とシャッタースピード、露出補正の関係が今回の月のお陰で少し理解できたような気がするのは大きな収穫だと思う。

 

月食状態から再び月が本来の光を放ち始める瞬間は美しかった。ここは寒い思いをして見る価値があった。

 

トータル約3時間、地球の一時的侵略を終え完全に元の姿に戻った。綺麗な満月だ。光の多い都会では気づかないことだが、月明かりは思ったよりも全然明るく、遠くの山々の稜線がくっきりと浮かび上がる。これもまた美しい景色だ。

 

次にこの機会があるかどうか、あったとしても天気は晴れるとは限らない。今回は月食の時間帯もベスト。これ以上寒い季節なら外にはいられないし、暑ければ蚊の襲撃を受ける。いいタイミングだったと思う。

おそらく次はないだろう。ノラネコの寿命は短く次に生きている保証もない。次にヒザ乗せ鑑賞会が開催できる可能性はもっと低い。全ては一期一会。

 
 
つかもうぜ!さがそうぜ!

七つ集めると龍が出てきて願い事が叶うあの球体に酷似している

肉眼でないと伝わらない光

月が昇るのではなく、光り始める。貴重な体験。