Malena (2000)

イタリアの至宝モニカベルッチの美しさもだが、シラクーザの町並みや景色の美しさに魅了された。特に少年がマレーナに手紙を書く海岸の岩場のシーンは良かった。

他に好きな場面は少年がマレーナの部屋でかかっていたレコードを買うシーン。やりとりに人間味があって、しかも笑いもある。

そしてそれを海に投げ捨てるシーンも哀愁たっぷりだけどすがすがしくもある。地中海の景色のおかげだと思う。これがどんよりとした日本海なら捨てられたレコードがワカメにからまって風情も何もない。


笑えるシーンも多いが、民衆の美人に対する嫉妬の恐ろしさに戦慄する。


久しぶりにイタリアの映画を観たが、イタリア語独特のリズミカルな歌うようなしゃべり方が強烈だった。もちろん寡黙な人もいるだろうが、あれが一日じゅう鳴っていると思うと気が狂いそうになる。主人公の家族がわめき散らすシーンを観てイタリアに生まれなくてよかったと思った。


暗い話なのか、それとも違うのか、一度観ただけではわからないが、エンドロールの音楽が鳴ったときに救われた。いい曲だ。


ローマやミランの景色を見ても行きたいとは思わないが、シラクーザには行きたいと思わせる魅力がある。この街を知れたのは収穫だと思う。