やっぱりおっさんだった

ネコの写真を撮りながらずっとこのエリアには不法投棄が多いなと呆れていた。海や川から流れてくるゴミとは別に明らかに家庭ゴミを捨てにきている輩がいる。

今日は気温も比較的高く遅くまでネコと語り合い、気がつくとあたりは暗くなっていた。


一台の車のヘッドライトがこちらに向かってくる。幸い向こうからこちらは見えていない。

暗くてこちらからも見えないが、カチャンと何かを地面にばらまく音がした。

バイクで現場に急行。ネコはびっくりして逃げてしまった。ごめんよ。


車を止め、中の人間を呼び出す。65~70くらいのおっさん。前にも別の場所で不法投棄の現場を押さえたことがあるがそのときもこのくらいの年のおっさんだった。

モラルという概念が頭の中に存在していないので注意しても意味はない。このご時世つかまれば罰金ということも知らないだろう。

わざわざ遠くまでガソリンを使い車で捨てにくるよりも、分別して近所のゴミ捨て場に捨てた方が圧倒的に安上がりなのだが。

たまたま僕が見た不法投棄の現場での圧倒的なおっさん率の高さ。日本の何があの世代を「モラルのない世代」にしてしまったのか、わからない。

若くて未熟なのは仕方ないけど、年をとって未熟なのはどうしようもない。


「音が聞こえたけどあなた、今ゴミ捨てなかった?」

「いや、捨ててない」

「あ、そう。それならいいんだけど・・・」


嘘をついている人間の顔はすぐわかる。それにもし本当に捨ててないなら、疑われたこと+オレの横柄な態度に腹を立てるはずだから。

追求しても意味はないので一度帰ったふりをして、そのおっさんが帰ったあと現場に帰って改めてバイクのライトで照らし辺りを見渡すと、空き缶、空き瓶が大量に捨てられている。

さっきのはこの音だったのね。


完全ではないが、ナンバープレートも暗記していたので警察に通報した。

何度もやっているのは確実。見逃す理由もみつからない。

現行犯ではないので、罰を受けるかどうかはわからない。もう少しうまくやれたかもしれないが、やるべきことはやった。


夕陽が沈む綺麗な場所にわざわざゴミを捨てにくる感覚も理解不能だが、この手の輩たちは証拠を必ず残す。

今回のとは別の輩かもしれないが段ボールで不法投棄して、その段ボールには宅配便の宛名ラベルが貼ってある。それとは別の場所に別の宅配便のラベルが捨ててあった。段ボールは受取人、一方は差出人、もちろん同一人物。これ以上最高の証拠ある?

それだけは何があっても捨てちゃだめだろう。


なぜ証拠を残す?それが僕にはわからない。何も考えていないだけなのだろうけど・・・


ただただ何も考えていない。その哀しさが本当に悲しい。


飲酒運転と同じく社会はこの手の行為に厳しくなっていて、容赦なく罰金を科すとのこと。場合によってはギブソンのいいギターが買える金額にもなるらしい。

不法投棄を罰金や投獄で抑止しなければいけない現実。分別をして捨てるのが一番楽なのだが、なぜそれすらもできない?


誰しも生きているうちにいろいろ辛い事があると思うけど、自分の中に何かしらの美意識がない時点でもうその人間はダメだよ。


あえて言うと「カスである」ってこと。

とある国の元首は演説でそう語っていた。